緑内障手術

緑内障手術

緑内障は、視神経が少しずつ障害され、視野が欠けていく病気です。初期は自覚しにくいことも多く、治療は「眼圧を下げて進行をゆるやかにする」ことが基本になります。 点眼治療で十分な効果が得られない場合や、より低い眼圧が必要な場合には、レーザー治療や手術をご提案します。

緑内障とは

緑内障は、視神経(視野に関わる神経)が障害され、視野が欠けてくる病気です。進行は年単位でゆっくり進むことが多く、
気づいた時には進んでいる場合もあるため、早期発見と継続的な経過観察が大切です。
なお、緑内障で失われた視野は元に戻すことが難しいため、治療は「これ以上進ませない(進行を抑える)」ことを目標に行います。

視野障害の進行

右にスクロールできます。

治療の考え方

緑内障治療の基本は、点眼薬などで眼圧を下げ続けることです。
点眼薬にはいくつかの種類があり、作用や注意点が異なります。目の状態や生活スタイル、全身状態も踏まえて、無理なく続けられる方法を一緒に検討します。

点眼薬の主な種類(例)

プロスタグランジン関連薬

房水(目の中の水分)の出口側の流れを良くし、眼圧を下げる作用がある薬です。1日1回の点眼で使われることが多く、治療の基本薬として選ばれる場合があります。副作用として、充血やまつ毛の変化、まぶたの色調変化などがみられることがあります。

β遮断薬
(ベータしゃだんやく)

房水が作られる量を抑えて眼圧を下げる薬です。心臓や呼吸器の病気がある方では注意が必要な場合があるため、既往歴や内服薬を確認したうえで使用します。

炭酸脱水酵素阻害薬

房水の産生を抑えて眼圧を下げる薬です。単独または他の点眼薬と組み合わせて用い、眼圧のコントロールを補助します。しみる感じが出ることがあります。

α2作動薬

房水の産生を抑える作用に加え、房水の流れを改善する作用も期待される薬です。他の薬と併用して、眼圧を下げる効果を高めたい場合に使われることがあります。

ROCK阻害薬
(Rhoキナーゼ阻害薬)

房水の排出を促して眼圧を下げる作用がある薬です。点眼後に充血が出ることがありますが、症状の程度を見ながら調整します。

配合薬(複数成分を1本にした点眼薬)

複数の成分を1本にまとめた点眼薬です。点眼の本数を減らし、点眼負担を軽くして継続しやすくする目的で選択されることがあります。

※薬の選択や組み合わせは、緑内障のタイプ、目標眼圧、点眼の反応、副作用、全身状態などにより異なります。気になる症状があれば、自己判断で中止せずご相談ください。

手術を検討するタイミング

次のような場合に、レーザー治療や手術を検討します。

FAQ

よくあるご質問

Q

緑内障は手術で治りますか?

A

緑内障の治療は、眼圧を下げて進行を抑えることが目的です。失われた視野を元に戻す治療ではありません。今ある見え方を守るために、継続的な管理が重要です。

Q

自覚症状が少ないのに、なぜ治療が必要ですか?

A

初期は自覚症状が出にくいことが多く、気づかないうちに進行する場合があります。早い段階から眼圧をコントロールし、定期的に検査で経過を確認することが大切です。

Q

手術はどんなときに検討しますか?

A

点眼を続けても眼圧が十分に下がらない場合や、視野・視神経の変化が進み、より低い眼圧が必要な場合に検討します。点眼の負担が大きい場合なども、状況により選択肢となります。

Q

どの手術が自分に合うか分かりません。

A

緑内障のタイプ、進行度、目標眼圧、目の構造(隅角の状態)、生活背景などによって適した治療は異なります。検査結果を踏まえて、治療の選択肢を整理しながらご提案します。

Q

どのような手術を行いますか?(LI/プリザーフロ)

A

当院では、レーザー虹彩切開術(LI)や、濾過手術(プリザーフロ マイクロシャント)などを行っています。
LIは、レーザーで虹彩に小さな孔を作り、房水の流れを改善して眼圧上昇のリスクを抑える目的で検討されます。
プリザーフロは、房水の流れを作り眼圧を下げることを目指す手術の一つで、術後は眼圧や炎症の状態を確認しながら点眼や通院間隔を調整します。
※適応は緑内障のタイプや進行度などにより異なります。

Q

日帰りで手術はできますか?入院が必要になるのはどんなときですか?(入院設備はありますか?)

A

多くの場合は日帰りで行えることがありますが、術式や目の状態、全身状態によって異なります。安全性を優先し、必要に応じて入院をご提案できる体制を整えています。遠方からの受診や冬期の移動負担なども考慮し、無理のない方法をご案内します。
※入院の要否は、手術内容・目の状態・ご自宅のサポート体制等により異なります。

Q

手術後も点眼や通院は必要ですか?

A

術後の眼圧の経過や緑内障のタイプによって異なります。点眼が減る場合もあれば、継続が必要な場合もあります。術後は経過観察が重要ですので、診察で状態を確認しながら調整します。

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