白内障手術
白内障手術は、水晶体の濁りを取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入して見え方を整える治療です。
以前に比べると手術は短い時間で完了できるようになってきましたが、決して“簡単な手術”ではありません。熟練したスタッフが連携して治療を行うからこそ、合併症に配慮しながら安全性を保った手術が可能になります。
当院では安全性を最優先に、丁寧な検査・説明のうえで治療を行います。

白内障とは
白内障は、目の中の「水晶体」が濁ることで、物がかすむ・まぶしく感じるなどの見えにくさが起こる状態です。
見え方の違和感が続く場合は、放置せずに検査を受け、目の状態に合った治療方法を検討することが大切です。
※白内障手術で視力低下の回復が期待できるかどうかは、網膜や視神経、角膜など他の部分の状態にも左右されます。これらに問題がなければ、視力低下の回復が期待できます。

白内障の手術
白内障手術は、濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し、新たに眼内レンズを取りつけます。
手術での出血はほとんどなく、局所麻酔で痛みをほとんど感じない手術です(感じ方には個人差があります)。
当院の
白内障手術の特徴
他院にない当院の大きな特徴は、日帰り手術加えて、12床の入院設備が完備されていることです。
遠方にお住まいの患者様でも安心して治療を受けていただける体制を整えています。
手術実績
(日帰り・入院)
累計
13,647件
※2016年1月~2025年12月の累計(当院調べ)

入院にも対応
術中・術後の状態に応じて、必要な場合は入院可能な体制を整えています。

遠方・冬期の移動負担に
配慮
道北・道東など遠方からの受診や、冬期間の移動負担を最小限にできるよう配慮しています。

術後のデリケートな時間を適切に管理
手術直後の移動を控えることで身体的な負担を抑え、院内で落ち着いて術後をお過ごしいただけます。
手術方法
超音波水晶体乳化吸引術
白内障手術の標準的な方法です。
超音波を用いて濁った水晶体を砕き、吸引して取り除いたあと、眼内レンズを挿入します。最新の機器を使用することで、より速く安全な手術を行っています。
手術の概要
(イメージ)
- 小さく切開する
- 濁った水晶体を砕いて吸引する
- 眼内レンズを挿入し、位置を整える
※手術時間は状態により前後します。詳細は診察時にご説明します。
手術で使用する機器
当院では、安全性と精度に配慮し、手術の各工程に適した機器を用います。

超音波白内障手術装置CENTURION VISION SYSTEM
濁った水晶体を超音波で細かく砕き、吸引して取り除く装置です。従来の機器に比べて操作が安定し、手術時間の短縮に寄与します。術中の合併症リスクや患者さまの負担の軽減にもつながります。

NGENUITY
(エンジュニティ)
3Dビジュアルシステム
手術の視野を大型モニターへ高精細な3D映像として映し出すシステムです。
術者だけでなくスタッフ全員がリアルタイムで緻密な情報を共有することで、手術の安全性とチーム医療の質をより高い次元で追求します。
白内障手術の流れ
患者さまの目の状態や手術内容により、手順や注意点が一部異なる場合があります。ここでは一般的な流れをご紹介します。

01水晶体前嚢切開
水晶体の前面の皮(前嚢)を丸く切開します。

02水晶体乳化吸引
濁ってしまった水晶体嚢の中身を吸引します。

03眼内レンズの挿入
眼内レンズを挿入し、固定します。
挿入する際に、眼外の細菌を眼内に持ち込まないように、眼内レンズ挿入前に、再度、眼表面の消毒を行います。
Step.01
診察・検査
視力・眼圧・眼底などの検査を行い、白内障の進行度や他の病気の有無を確認します。
手術が適しているか、どのような見え方を目指すかを一緒に整理します。
Step.02
眼内レンズの選択・手術説明
眼内レンズ(単焦点/多焦点など)の特徴をご説明し、生活スタイルに合う選択肢を検討します。
手術内容、リスク、術後の注意点についても丁寧にお伝えします。
Step.03
術前点眼(指示がある場合)
手術前から点眼を開始する場合があります。回数や期間は医師の指示に従ってください。
Step.04
手術当日
局所麻酔で手術を行います。
当日の過ごし方(食事・服薬・来院方法など)は、事前にご案内します。
※手術後は見え方が不安定になりやすいため、当日の運転は控えるようご案内することがあります。
Step.05
術後(翌日〜)
術後は点眼を継続し、目を保護しながら過ごします。
入浴・洗顔・運動・仕事復帰の目安は、目の状態や手術内容によって異なりますので、診察時の指示に従ってください。
Step.06
術後診察
術後は定期的に診察を行い、炎症や感染、見え方の経過を確認します。
メガネについて
手術後もメガネが必要になることがあります。見え方が落ち着くまで時間がかかる場合もあるため、メガネ作成のタイミングは診察時にご案内します。
眼内レンズの種類
眼内レンズとは
白内障手術では、濁った水晶体の代わりに「眼内レンズ」を入れ、見え方を補います。
「どの距離を見やすくしたいか(遠く/中間/近く)」を、生活シーンに合わせて検討することが大切です。
・単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズは、ひとつの距離にピントを合わせるレンズです。
遠くを重視するか、近くを重視するかなどを決め、その他の距離はメガネで調整するのが一般的です。
・多焦点眼内レンズ(選定療養)
多焦点眼内レンズは、単焦点と比べてメガネの使用頻度を減らすことを目的に選択されるレンズです。
一方で、見え方の特性(慣れが必要/感じ方に個人差がある等)があるため、目の状態や生活スタイルによって適応が異なります。
多焦点眼内レンズの見え方

近くも遠くも
はっきり見える
(どの距離にも焦点が
合っている)
見えづらいときだけメガネが必要
メガネ頻度:低い
単焦点眼内レンズの見え方

遠くを見るとき
(近くに焦点が合っている)
近視用のメガネが必要
メガネ頻度:中

近くを見るとき
(遠くに焦点が合っている)
遠視用のメガネが必要
メガネ頻度:高い

多焦点眼内レンズの種類・費用(選定療養)
多焦点眼内レンズを使用する白内障手術を受ける場合、当院では選定療養の費用として、通常の診療費とは別に以下の金額をご負担いただきます。
| レンズ外観 | 多焦点眼内レンズの種類 | 金額 |
|---|---|---|
![]() |
PanOptix | 300,000円 |
![]() |
PanOptix Pro | 350,000円 |
![]() |
Vivity | 300,000円 |
![]() |
Odyssey | 420,000円 |
![]() |
PureSee | 340,000円 |
![]() |
Gemetric | 320,000円 |
![]() |
Gemetric Plus | 350,000円 |
![]() |
FineVisionHP | 350,000円 |
選定療養とは、患者さまご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。
令和2年4月より、術後の眼鏡装用率の軽減を目的とした多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。対象となる患者さまには、診察時に詳細をご説明いたします。
費用
白内障手術(手術そのもの)は医療保険で給付されます。
自己負担額は、保険の負担割合(1割・2割・3割)や、検査内容、処方薬、手術内容などによって異なります。
多焦点眼内レンズをご希望の場合は、白内障手術の保険診療費とは別に、選定療養(自己負担)の費用が加わります。
費用の詳細は診察時にご説明します。
多焦点眼内レンズを使用する
白内障手術の費用
| 多焦点眼内レンズに係る費用 |
選定療養 |
|---|---|
| 白内障手術の費用 |
医療保険で給付 |
選定療養について
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、選定療養の対象です。
選定療養とは、患者さんご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、追加部分の費用は全額自己負担となります。
当院は、多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。対象となる患者さまには診察時に詳細をご説明します。
- 多焦点眼内レンズに係る費用 → 選定療養(全額自己負担)
- 白内障手術の費用 → 医療保険で給付
FAQ
よくあるご質問
Q
手術中は痛いですか?
+A
局所麻酔で痛みをほとんど感じない手術です。
Q
手術時間はどれくらいですか?
+A
手術時間は10分程度です。入院ご希望の場合も万全の体制が整っています。
Q
日帰り手術はできますか?
+A
多くの方は日帰りで手術を受けられます。目の状態や全身状態により、入院をご提案する場合があります。
Q
入院が必要になるのはどんなときですか?
+A
遠方からの受診、冬期の移動負担などを考慮し、希望があれば入院可能な体制を整えています。
Q
手術後はすぐ見えるようになりますか?
+A
翌日から見える方も少なくありませんが、回復のスピードには個人差があります。術後しばらくは見え方が不安定になることもあります。
Q
手術後、メガネは必要ですか?
+A
多焦点レンズの場合は、日常生活の多くをメガネなしで過ごせる可能性が高まりますが、単焦点レンズでは必要に応じてメガネを併用するのが一般的です。
ご希望のライフスタイルに合わせて最適なレンズをご提案します。
Q
多焦点眼内レンズは誰でも選べますか?
+A
目の状態(他の疾患の有無など)や生活スタイルによって向き不向きがありますので、精密なな診察・検査の結果をもとに、その方に適したレンズをご提案しています。








